医療スタッフのブログ

健康診断で肝臓障害の指標となる血液検査(AST・ALT、γ-GTP)

AST・ALTは、ともに肝臓の細胞に含まれている酵素で、アミノ酸を作る働きがあります。これらは特に肝臓や腎臓、心筋、骨格筋などの中に多く含まれ、健康な人でも一定量が血液中に溶け出ていますが、ウイルスなどによって細胞が損傷するとその量が増加するので、肝臓障害や心筋梗塞などを診断する指標となります。

健診の血液検査で肝機能をチェック

数値は肝臓の病気の種類によって違うため、病気を診断するための目安となっています。従来はGOT、GPTという名称で呼ばれていましたが、最近はAST・ALTに名称が変更されつつあります。

そのほか肝臓や胆道の病気、特にアルコール性肝障害の発見に役立つ検査としてはγ(ガンマ)GTPがあります。他の検査数値に異常がなくても、γ-GTPの数値が高い方はお酒の飲みすぎが考えられますので、摂取を控えるようにしましょう。

日本では、献血の際に実施されるウイルス検査の精度は高いため、輸血で肝炎ウイルスに感染するリスクはほとんどゼロとなりました。しかし、極めて微量の肝炎ウイルスの混入による肝炎ウイルス感染は、完全にゼロになったわけではありません。

特にセックスで肝炎ウイルスに感染して、まだ潜伏期の状態の人が献血した場合、HBs抗原などのウイルスマーカーもまだ陰性で、肝炎ウイルスに特徴的な遺伝子配列を増幅させる「PCR検査」でも陽性反応が出ないほど僅かなウイルス量の状態だと、どんな検査でもウイルスを検出することはできないからです。

これらの理由から、新たなパートナーとセックスをした後の3か月くらいの期間は、献血するのは好ましくないとされています。また肝炎ウイルスやHIVの感染が心配で、無料で検査が受けられるという理由で献血に来る人もいますが、これは絶対に止めましょう。