医療スタッフのブログ

晩婚化の影響で不妊症のカップルが増えるなか、注目される不妊カウンセラー

生殖医療に関する専門知識、不妊患者さんの心理的・社会的問題を理解し、相談に応じたり、サポートを行う専門資格で日本不妊カウンセリング学会が認定を行っています。

妊娠できない女性が増加

認定申請の要件として、同学会の会員であること、定められた養成講座を3回以上受講していることが必要です。なお、学会やスキルアップセミナーに参加をして5年ごとに30点以上のポイントを取得することが更新の条件となっています。

認定申請の後、筆記試験と面接試験を受け、合格すれば認定証が与えられます。なお、受験資格は特に定められていませんが、医師、看護師、カウンセラー、薬剤師など、医療従業者が多いようですが、実際に不妊に悩まされた経験を持つ一般の肩も受検しています。

結婚生活に入って、避妊をしていないにもかかわらず、2年経っても子供を授からない場合を「不妊症」といいます。不妊症の原因はさまざまで、男女のいずれか、あるいは双方に何らかの原因があって妊娠しないわけですが、その40%は、男性の理由によるものであるとされています。

その原因を突き止め、治療すれば比較的容易に妊娠できるものもある一方、妊娠になかなか繋がらないもの、あるいは治療しても妊娠が不可能なものあり一概には論じられません。

まず男性側に原因がある場合ですが、最も多いのが、無精子や精子不足など、精子の形成が不十分であることが挙げられます。風疹に罹ったり、結核や淋病などで精子を作る睾丸に障害をきたすと不妊症になりやすくなります。幼少児期にこれらの病気にかかった男性では、しばしば見られる原因です。

また精子は正常でも、精子の通路(副睾丸→精管→精嚢→尿道)に問題があると、やはり不妊の原因となります。さらに勃起が不十分であったり、早漏、膣内射精不能なども、不妊の原因となります。

女性側の原因として多いのは、卵管と卵巣の障害によるものです。つまり卵管が詰まって精子のスムーズな通過に障害がでたり、排卵がない場合です。また、子宮内膜の発育不全や異常によって、受精卵が着床できないこともあります。子宮筋腫でも、こうしたことがしばしば起きます。頚管の粘液不足も原因となります。精子が子宮口に入れないので、排卵期であっても受精しないためです。

さらに不妊の原因となる病気も少なくありません。甲状腺機能低下やバセドウ病、膣炎、性器の位置の異常など、病気や異常が不妊を起こすのです。このように、不妊の原因は精子に関係するもの、卵子に関係するもの、更に精子や卵子の通路に関係するものの3つに大別されます。これらの中から真の原因を探し、治療をすれば妊娠を望むことができます。