医療スタッフのブログ

肥満、糖尿病、脂質異常症、喫煙に該当する人は心筋梗塞のリスクが高い

近年の研究では、心筋梗塞は動脈の内腔がそれほど狭くなっていなくても起こることがわかってきました。内腔の狭窄率が50%程度でも、動脈の内壁のプラークが崩れて内腔を覆えば、簡単に血管を詰まらせて激烈な胸痛を引き起こします。

締め付けられるような胸の痛み

調査によると心筋梗塞発症前の冠動脈狭窄の程度は50%未満が多く、運動をしても、症状がなく心電図に変化でも出ないような軽い病変でも、いっきに血栓が詰まって梗塞を起こすことが多いのです。

前触れとして、狭心症の発作、短い胸痛発作、動機や息切れ、肩や首に痛みを感じる人もいますが、何の前触れも無く突然強烈な痛みに襲われる人も少なくありません。血縁に狭心症や心筋梗塞になった人がいたり、肥満、脂質異常症、糖尿病、喫煙などの危険因子を持つ人は、用心することに越したことはありません。

狭心症がある場合には、硝酸薬を使っても痛みが治まらない、あるいはいつもの発作と違う感じがする、といったことが重要なサインとなります。また、発作を起こす間隔が短くなったときなども要注意です。

心筋梗塞に関係する循環器内科と心臓血管外科の特徴

循環器内科は血圧・心臓・血管に関する疾患(心筋梗塞、狭心症、心臓弁膜症、胸部動脈瘤、心不全、不整脈、閉塞性動脈硬化症)の患者さんを診る診療科です。患者さんの多くは高齢ですが、若く働き盛りという患者さんもも少なくありません。

循環器内科は検査や処置・管理に使う医療機器の数が多いのが特徴で、心電図や心エコー、胸部エックス線検査、心カテなどの検査結果を踏まえて投薬、状況によっては外科的治療も進めます。循環器疾患の一部は食生活や運動習慣などが肝経験していることから、患者さんへの生活習慣の改善指導なども担当します。また、患者さんの急変が死に直結していることもあり、看護師としての仕事は常に緊張を伴います。

心臓血管外科は、心臓・血管の外科手術や病気(動脈硬化、動脈瘤、心筋梗塞、狭心症など)を扱う診療科です。安静時や運動時の胸部の痛みや圧迫感、背中や腰の痛み、動機、息切れなどの症状や心電図に異常がある場合は、心臓血管外科の対象となりますが、最初から心臓血管外科を受診するケースは多くはありません。

心臓血管外科の患者さんの中には重症の方も多く、急変して亡くなることもあります。また、バイパス手術、ペースメーカー・植え込み型除細動器の埋め込みなど、外科手術が複数回必要となる患者さんもいます。