医療スタッフのブログ

看護師の職場での満足度:業務改善に参加できる土壌の有無が関係

看護師が初めて転職を考える時期は一般的に勤務してから3年前後といわれています。その背景には入職して病院での仕事がわかり、自分の立場もわかりかけた時に、「自分はこの職場では必要とされていないのでは」と感じることが多いためです。患者さんから必要とされることはもちろんですが、組織の一員としての立ち位置を確立することが重要なのです。

この時期に日常の看護業務のほかにどのようなことをしてもらうかがポイントとなります。この病院で働くことにより、医療の安全、患者応対、業務改善でも何かしら良い影響を与えることができる業務に参加し、提案が出来る組織にすることが必要です。

自分の提案を職場が真剣に検討してくれると感じるだけで、組織に対するロイヤリティは大きく上昇しますし、仮に提案が採用されれば、ますます組織の一員としての自覚が現われ、その病院で今後も働きたいと思うことでしょう。

医療の現場でいくら人材が不足しているからといって、業務に追われているだけでは組織に対するロイヤリティはアップしません。看護師が職場における業務の改善を提案できる機会を提供し、それを真剣に検討する組織を作ることが大切です。看護師は看護業務だけを行っていればよいという、一昔前の考え方では結局人材を消耗させるだけで、病院は遅かれ早かれ立ち行かなくなるでしょう。

厚生労働省の「安心と希望の医療確保ビジョン」において、医師と看護職の協働の充実が挙げられ、各職種に認められている業務範囲の下での業務の普及、専門看護師、あるいは認定看護師の取得を促進する施策を講じ、その普及と拡大に努めること、在宅や医療機関におけるチーム医療の中で、自ら適切に判断することのできる看護師の養成が必要である点が提示されています。

助産師については、産科医が不足している状況を背景に、医師との連携の下で正常産を自ら扱うよう、院内助産所・助産師外来の普及が挙げられています。実際、既に全国各地の医療機関で看護師外来や助産師外来が新設されていますが、これは厚生労働省の指針とも合致する動きといえます。

また、民主党の政策集の「医療政策・詳細版」をみると、専門的な臨床教育を受けた看護師の業務範囲を拡大し、医療行為の一部を負担する方向性が打ち出されています。これはアメリカの医療現場で活躍している看護の経験と医学的知識を備えたコメディカル資格であるナースプラクティショナーを念頭においていると考えられます。